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【ヨガインストラクターインタビュー】ルイーザ・シアー

ryt 20/11/2016

Yoga Artsティーチャートレーニングの創始者・ディレクターである、ルイーザ・シアー先生へのインタビューです。

*英語でおこなわれたインタビューを日本語訳にしています。

【Yoga Artsのすごいところ】
・Yoga Artsは、ヨガアライアンスの資格講座をアメリカ以外で初めて開催した先駆者
・よって、アジア地域でヨガアライアンスの講座等を主宰する多くの先生たちを輩出
・誰でも知っている東京を代表するヨガ専門スタジオのオーナーたちも参加
・UTLの先生たちの多くが、Yoga Artsの門をたたいています。

インタビュー(以下I)
ルイーザ・シアー(以下L)

「自分をマスターだと思ったことは一度もありません。」

I:ヨガの何に惹かれたのですか?

L:最初にヨガに惹かれたのはずいぶん若いころでした。練習をすると心が楽になって自分自身とよりつながることができ、平和な気持ちになりました。

I:どのように生徒からマスターになったのでしょうか?

L:自分をマスターだと思ったことは一度もありません。私たちはみな永遠に生徒なのです。人生において生徒であること、自分の可能性が引き出されるヨガ的な毎日を送る、その一瞬一瞬が練習なのです。生徒である私たちの周りには、常に学ぶべきこと、知るべきことがあるのです。

「試練を認める、受け入れること」

I:自分自身の練習を進んでいく中でどんな障害、苦難がありましたか?

L: ここには書ききれないくらい、たくさんの向き合わなければならなかった試練がありました。ヨガのサーダナは力を生み出してくれるようにできています。それは何かをただ与えてくれるのではありません。だからこそ、障害が取り除かれ、苦しみの元になってるものに光があたり、自分が「ここに在る」という感覚から離れている、という事に気づかせてくれます。なので、大変だった部分とはこれを認める、受け入れることだったと思います。

気づきが影に光を落してくれ、変化する勇気を与えてくれる。単純かもしれないけれませんが内側で起こっているおしゃべりに巻き込まれないようにしながら行うのです。

昔ながらの方法、効果、調整はとても魅力的で、そこにずっと留まっているのが心地よくなってしまいます。これに抵抗するのに勇気がいりました。

この世界の中で、どのように自分がかかわっているか、どのように操作しようとしているかを見つめなおさなければなりませんでした。自分の起こす言動の裏側にはどんな動機が隠されているのか。

多くの場合、その過去の動機は、不安定さや過去の経験からの決めつけ、もしくはエゴに突き動かされていた、と気づきました。これらすべて、そしてもっと多くのことに取り組んでいく必要があったので、前に進むことができました。

I:ヨガが勘違いされていると思う点はどこですか?

L:ヨガを純粋なエクササイズの一環としてとらえている人がいる一方、ヨガは宗教のようだ、と考えている人もいますね。でも一番の誤解は、ヨガを練習するには俗世界や、感情や気持ちを切り離さなくてはならない、と考えられていることだと思います。

まだ完全に理解しきっていない、もしくは本質的な教えを誤解している生徒や先生によって、多くの人が「ヨガとは何か」を判断してしまうのです。残念ながらこういった勘違いというのはたくさんあります。

I:先生として、生徒に何を提供していますか?

L:常に自分が経験したこと、個人的な練習での経験と人生を通して理解したことだけを伝えたいと願っています。この知識、真実の理解のシェアは始めたころからありました。
ヨガの先生として、これを特定の形にして伝えますが、そのシェアの形にはさまざまなものがあります。

私は、生徒が自分自身への愛を見るため、そして受け入れられるように、生徒自身でもう一度その答えを見つけられるための「すき間」を提供したいと願っています。

私たち全員が生まれ持っている権利である自由と平和を発見する機会。

シンプルなポーズと呼吸法が自分を知るきっかけになる、マインドに平和をもたらす、なんて想像するのは難しいかもしれないけれど、そうなのです!

「これからも人としてどんどん変わっていくでしょう」

I:一番影響を受けた先生は誰ですか?

L:きっとあなたは、誰々先生に一番影響をうけました、といった答えを私から聞きたいのだと思うのだけれど、誰か1人と決めることはできません。

心の中にたくさんの人がいて、たくさんいすぎて書ききれないし、思い出せません。その誰か、というのは動物だったり、自然だったりなにかその間のものだったりするのです。

I:人として変化がありましたか?

L:はっきりと言えるのは、平和、そして受け入れる力をもたらしてくれたことです。私から離れることのない気づきをもたらしてくれました。それは自分が忘れているときでさえも変わらずにそこにあることに気づきました。つながっている、という感覚と自己愛、人生とそこにかかわる人への敬意。深い思いやりと理解。

不安定さとプライドというものがするすると抜け落ち、私を謙虚にしてくれました。
人生の見かたが変わりました。
人とのかかわり方が変わりました。

たくさんの変化が今までありましたが、これからもまたどんどん変わっていくでしょう!

I:独自のアプローチ方法で、少し変わっていて、世界で求められているようなものはありますか?

L:ヨガアーツは、ヨガを生活の中に取り込んで、つまりそのまんまの生活で、自分が一瞬一瞬とつながることができるように後押しします。

目覚めた毎日を送るために、ヨガの練習がある。という事が私たちのもともとの目的であり、非常に大切なことです。

私たちは道具を使ってこれをサポートし、よりつながりを得るのです。ほとんどの人が理解できないような、歴史上の情報に焦点を当てた勉強や、難しい哲学的な単語を使うのではありません。これを明らかにするためにいろいろな方法論を教え、自分を知ることの重要性を強調します。ここからより深い自己理解へ進み、そこから世界に飛び出し、学んだことをシェアし、それを生きることができるのです。

トレーニングではアーサナとプラーナーヤーマ、そしてそのほかのヨガ的な技法を、個人が理解、練習できるように方法論を教えます。

ヨガのすべての面をカバーした幅広いカリキュラムを組んでいます。

「1994年から20年以上にわたって磨き続けてきたティーチャートレーニングプログラムです」

I:ヨガアーツについて教えてください。どんな団体でどういった役割があるのでしょう?

L:現在のヨガアーツは何年にも渡り練習、教えを続けている経験のある献身的な講師陣による小さなチームで成り立っています。

私たちは真実と、生きたヨガに対しての情熱を持っています。そして古代から伝わるヨガの技法を実践し、そのさまざまな効果を体験しています。30年以上も実践を続けている中には、あまり効果が出ないものも学んできました。そしてこの経験からさえも我々は生徒を最善の智慧に向かって導くことができるのです。生徒たちはネガティブな結果を経験することなく、その教えをもっと早くつかむことができるのです。

私が始めたころは、世の中では今日のようにこんなにヨガが知られていませんでした。今日の生徒は、質の高い知識や理解を受け取ることができて、とても恵まれていると思います。

私たちが願っている役割とは、ガイドになること。私たちの知識を、初めての経験からシェアする事。ヨガのゴール、つまりは解放に向かうために捧げる努力をします。すべての人類に平和をもたらす、自由と平和を見つけるために苦しみから解放された生活を送る1人1人のために。

I:ファシリテーターをトレーニングするのですね。そのファシリテーターたちが、あなたの教えた本質を維持し続けているという確信はどのように持つのですか?

つまりクオリティーコントロールの様な制度、もしくは改めて認定するなどのシステムがあるのでしょうか?

L:本当のところ一度生徒がコースを卒業した後は、確信を持つことはできませんが、我々は生徒が必要とする倫理や根本原理を高いレベルで教え、できる限りのベストを尽くしています。

私たちが1994年から20年以上にわたって磨き続けてきたこのティーチャートレーニングプログラムでは、直接的な経験を使って幅広い包括的なコースを提供しています。だからこそ、生徒たちはこれらの教えを自分自身で体現することができるのです。

倫理と、教えるということについての個人的な責任、そしてこれらのヨガの本質と常にともにいることを最優先にすることを強調します。
もちろん、たくさんのそのほかの教えがありますし、そして膨大な数のトレーニングが世界中で行われていますが、残念なことに本質が維持されることはなく、それらの教えは本当の意味から離れてしまっていることが多いのです。

これを維持していくために私たちはコースを終了したあとでも継続教育をリトリートや瞑想、ヨガ的なテクニック、アーユルヴェーダ、哲学を深く学ぶコースなどの形で提供しています。

「ヨガの原理と同じ倫理観と誠実さをもってビジネスを行います。」

I:ビジネス人として、そしてヨギであることの両立をどのようにしていますか?

L:必要な生計を立てていくということは、時にコンスタントに続いていくチャレンジです。

なので、常に自分に見合ったバランスを見つけています。幸運なことに私の仕事は私の愛です。必ず自分の練習が十分にできる時間を作り、常に自分を見失うことなく、どれだけ自分ができるのかを評価するのです。

これは継続的な学びです。今ではだいぶシンプルになりましたが、私は多くのうわべだけの機会を拒否してきました。そして1年にほんの少しの特別なトレーニング、リトリート、コースを教えています。もし私が最も良い方法で自分自身をうまくいくように管理することができたなら、私はもっとたくさんのことをシェアし、与えることができるようになり、より正当性を感じるでしょう。

私の能力を最大限に生かし、ヨガの原理と同じ倫理観と誠実さをもってビジネスを行います。私はいつも言われていました。私のしているこのビジネスは、最も深遠な霊的(スピリチュアル)体験の一つだと。なぜならこのビジネスでは非常に多くの物事に対処する必要があり、さまざまなレベルで多くの人々と関わらなくてはならないからです。
なのでこれは、潜在的な古くからの信念や心の状態の起こる絶好の機会なのです。

ビジネスは生活の一部であり、それが自分のためだろうと他の誰かのためにだろうと、ヨガと切っても切れないものなのです。人生で何をしたとしても、それがビジネスでも、ヨガという状態、つながりの状態を目指しているのです。

I:瞑想はあなたにとって簡単ですか?マインドを静かに落ち着かせるとどんな効果がありますか?

L:いいえ、私にとって瞑想はいつも簡単ではありません。時に簡単で、時に難しく、いつも変動します。そしてこれがマインドの持つ特性なのです。これを打破するカギは、簡単とか難しいとかにフォーカスするのではなく、ただそこにいる、ありのままと一緒にいることです。

静かなマインドというのは平和になるため、苦しみから解放されるためには欠かせない大切な要素です。ここでお話しているマインドとは、私たちが日常生活を送るためやビジネスのために必要な機能的に動くマインドではありません。

しかし、それは限りあるマインドで何かに邪魔されたり、古い会話を延々と繰り返すマインドです。 瞑想にはさまざまな練習方法があります。どの方法でもあなたのマインドを鎮める助けになるものが良いでしょう。(気を散らすようなものではなく)最終的には瞑想は、すべての瞬間で人生の中に生きることを目指しています。

I:今日は貴重なお話どうもありがとうございました。
L:こちらこそどうもありがとうございました。

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